妻が流産した

  • 2008.10.01 Wednesday
  • 22:48
とさ。
 正直,どう対応していいか分からなかった。

 風邪引いて家でぐでぐでしてたら,妻が検診から帰ってきた。順調に育ってれば,母子手帳を受け取れる時期だったので,何も知らずに
「見せて,見せて」
とはしゃいでたら,突然泣き崩れた妻。

 何がなんだか分からずにいたら,胎児の心拍が停止して,心音が聞こえなかったとのこと。一週間後に,入院して胎児を取り出す手術をするらしい。

 そこまで聞いても実感が沸かない。ただ,泣く妻を抱きとめるだけだった。

 しばらくして,妻が泣き止んで,写真を取り出した。今日撮影した胎児の超音波写真だった。

 大きさは1.39cm。そして,写真の左下には前回までの写真にはなかった,出産予定日の5月17日の日付が印刷されていた。

 で,涙があふれてきた。

 自分達の結婚式が5月10日。それより一週間遅れの予定日,楽しかった結婚式が頭をよぎったせいかもしれない,17日に生まれてくるはずだった赤ん坊が生まれてこないという事実がやけに悲しかった。

 妻は,2週間ほど前からマタニティダイアリーを付けていた。生まれてくる子供と何がしたいか。今,赤ん坊を何て呼んでいるかなどを記していた。そして,もらえるはずだった母子手帳のためのカバーも昨日必死に作っていた。

 その辺を歩いている子供を見ては,かわいいねぇとはしゃぎ,泣いている赤ん坊を見ても,やっぱりかわいいねぇとはしゃぐ子供好きの妻。その泣き顔を見ているのが,一番つらかった。

 でもって,妻に慰められている自分がひどく情けなかった。

 実際のところ,父親になる実感はなかった。言い訳かもしれないが,自分が妊娠しているわけでもなく,妻のお腹に手を当てて"マメ子"とか"ぽにょ"とか二人で呼びかけていても,何かの儀式のようにしか感じていなかった。

 それなのに,こんなに涙があふれてくるなんて,そのことに自分で驚いていた。

 はじめは,写真に写っていなかった。次のときは,マメみたいな点だった。それで,今日は頭も分かって,手足らしきものも写っていたのに,それが無性に悲しかった。

 まだ気持ちは全然整理できていない。だけど,赤ちゃんが心配せずにあの世にいけるよう,あえてここに書こうと思う。

 僕らは君に出会えた1ヶ月間本当に幸せでした。ありがとう。
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